2018年6月29日金曜日

サークルで700人を束ねる私が経験談をもとに「組織改革」について書きました。その②

こんにちは。おとちゃんです。

前回の「レビンの変革プロセス」の紹介に続き、今回は私が組織改革を行った際の苦悩とそれを受けてのポイントを綴ります。

まず私の所属するサークルについて少し触れます。
私が所属するサークルは、700人の会員と80年の歴史を誇る法律サークルです。
法律の学習、法律討論大会、他大学との交流会、スポーツイベント等やることは多岐にわたります。そこで現在サークル長を務めさせてもらっております。
近年、会員の活動継続率が低下し、毎年の入会者は700人いるものの、年度末には活動者が80人ほどに減ります。
この課題を解決するためには、活動内容・運営体制など各所に大きな変革が急務で、サークル長になってから取り組んでおります。


変革に取り組む中で、以下の大きな3つの障害を実感しました。
① 人の多さ:全員に変革の意思を伝えること、実行を徹底させることに手間暇がかかる。

② 複雑さ:1つのイベント運営を取っても関係者・関係部署が多く複雑に絡んでおり、理解するにも変えるにも難しい。

③ 伝統:過去の成功体験や長年続けてきたシステムへの慣れが変革へのやる気を阻害する。


これらの障害を乗り越える為に、以下の2つのポイントを意識して取り組んでいます。
・定着するまでしつこく徹底し、長期間やる
短期間でいきなり変革はできず、時間を要します。諦めずにしつこく行っていくことで、小さな成功体験を積み重ねながら、モチベーションを上げ、メリットをみんなに理解してもらいます。また、変革に一貫性を持たせるためにも同じ人が長い期間やる必要があると感じました。

・正しいことよりもシンプルさを求める
例えば変革方針に合わずとも採算が取れている事業、効率のいい業務手順であれば消すべきではないと考えることもあるでしょう。
しかし、例外を作ることで変革に一貫性がなくなり、複雑な形になります。それが故に目的も曖昧になり、変革へのモチベーションが下がっていきます。
シンプルな基準を作り意思決定もシンプルに行うことで、明確かつ公平にしていく必要があります。


以上が私が組織を変革する上で感じた障害と抑えるべき大きなポイントです。

名だたる大企業も変革を掲げてきましたが、成功例は多くありません。
変革に失敗してしまうと、組織で総スカンを食らい居場所がなくなってしまう危険性もあります。(実際に私がそうです汗)

偉そうに綴ってきましたが、実際に私は組織改革を成功させた訳ではありません。
現在も大苦戦中なのですが、最近は変革どころかサークルメンバからの私の信頼も失いかけております。(諸々の素行不良も相まってですが…)
色々悪戦苦闘しながら失敗続きですが、この経験が大学生のうちにできてよかったと思うばかりです。


さて、サークルで居場所もなくなったので、思う存分インターン頑張ります笑


早稲田大学 3年
戸賀沢雄永

2018年6月26日火曜日

サークルで700人を束ねる私が経験談をもとに「組織改革」について書きました。その①

お久しぶりです。おとちゃんです。
最近学業に専念させてもらっており、約3か月ぶりにコダワリインターンに復帰しました!この3か月間、進路・家族・サークル・恋愛など人生で一番悩みを抱えていました笑

特に悩み深いのはサークルについてです。詳しくは次回に書きますが、現在700名規模のサークルのサークル長をしており、サークルの変革に取り組みました。
今回は、組織変革の取組手順の紹介と、私の変革経験談の2部構成です。

変革を成し遂げるためには、ただやみくもに取り組むのではなく「手順」が必要です。この記事では、社会心理学者のクルト・レヴィンによって提唱された変革過程の3段階のプロセスの「レビンの変革プロセス」を紹介します。


「レビンの変革プロセス」には大きく分けて3つのプロセスがあります。
① 解凍
従来からの日常行動、システム、伝統等に慣れた組織の構成員に対して変化の必要性を認識させる段階。
組織に危機意識を醸成すること、変革ビジョンを策定することが必要。

② 変革
変化の方向に向かって新しいやり方を学習させる段階。
支持基盤の確立、具体的な計画の提示が必要。

③ 再凍結
新しいやり方を定着させる段階。
再凍結においては、新しい行動基準や考え方を定着させるために、絶えず新しい行動や考え方を強化、奨励する環境など自律的な仕組み作りが重要。


このように組織変革は急激にできるものではなく、ステップを踏んで行わなければなりません。

小さい組織でも既存の習慣ややり方を変えるのは難しいものです。

ここまで偉そうに書いてきましたが、私はサークルの組織変革に大苦戦しました。
次回は実際に私がサークル長として組織改革を行った時の苦悩とそこから学んだポイントについて綴ります。


早稲田大学 3年
戸賀沢雄永