2017年8月23日水曜日

【インターンシップ】にまつわるお話

社長秘書の田中です。

先日、高校生に「インターンシップってなんですか?」と聞かれました。
普段聞かれる「御社のインターンってどんなことされているんですか?」という問いに対しては、
当社のインターンの定義や活動内容を話せば良いのですが、
その時は、パッといい回答がすぐに思いつきませんでした。

そこで当記事では、「インターンシップってなんぞや?」「インターンシップってやった方がいいの?」と
思っている学生に参考になればと思い執筆します。


インターンシップの意味として辞書には、以下のように書かれています。
【広辞苑】
「実務能力の育成や職業選択の準備のために、学生が一定期間、企業等で仕事を体験する制度」
【大辞林】
「学生が企業で短期間業務を体験すること」

どちらも抽象的ですね。

各省庁が発行しているインターシップに関するガイドラインでは
「就業体験を通した人材育成」という位置づけとなっています。


インターンシップと一言にいっても、明確な定義はなく、
そもそも企業によって目的・時期や期間が異なります。
故にインターン生の活動内容もバラバラです。

具体的には、主な種類として以下が挙げられます。
・1日や2日で行うセミナー・仕事体験・見学型
・3日~2週間ほどで行うプロジェクト・ワークショップ型
・3か月以上で行う長期業務実践型

今年の4月から経団連が就活解禁日以前のインターン最低日数(5日)制限を撤廃したため、
今年からは1Dayインターンがかなり増加しております。


下記は、就職白書2017 -インターンシップ編-(出典:株式会社リクルートキャリア)の調査結果です。

■インターンシップの実施状況(企業と学生)
【企業】
2016年度にインターンシップを実施した(新卒採用を実施している)企業64.9% (2013年度は40.0%)

【学生】
2017年卒学生のうち、インターンシップ参加者は43.7%(2013年度は17.4%)

■インターンシップの実施目的(インターンシップ実施企業[実施予定を含む] /複数回答)
1位:仕事を通じて、学生に自社を含め、業界・仕事の理解を促進させる(88.1%)
2位:学生に就業体験の機会を提供することで、社会貢献する(51.1%)
3位:採用を意識し学生のスキルを見極める(42.7%)
4位:将来の顧客となり得る学生に対して、自社に対する理解・イメージアップを促進させる(35.3%)

■インターンシップの参加目的(インターンシップ参加者/複数回答)
1位:仕事理解(69.6%)
2位:業種理解(66.0%)
3位:企業・職場の雰囲気を知る(34.7%)
4位:企業の事業内容理解(31.2%)
5位:自分のスキルの見極め(21.9%)
6位:自分自身のキャリア観を明確にする(19.7%)


多くの企業がインターンシップを実施しており、
学生のインターンシップ参加率も上がってきているのが分かります。
また企業の実施目的と学生の参加目的も様々で、
いろんな形のインターンシップがあるのも理解できます。

企業側の実施目的として第3位にスキルの見極めがありますが、
せめて、学生の成長や仕事体験にフォーカスしたインターンシップと、
就活や採用活動における説明会の様なインターンシップは、別々の言葉になってほしいものです。

ちなみに当社のインターンシップでは、コンサルという職種上、
様々な業界業種をクライアントとしており、学生の参加目的となる1位~6位まで
全てカバーできると自負しております。

就活を視野に入れた学生の活動は、早期化しており、
今後さらに低学年のうちからインターンシップに参加するというケースが増えてくると思います。
就職をイメージしたインターン等の活動や情報収集は、1年生のうちからやって欲しいです。


社長秘書 田中