2017年2月20日月曜日

大学生も知っておいた方がよい用語:EBITDA→エビトダ?

久しぶりの登場の大森です。
就活も忙しくなってきますが、ブログの更新もガンガンやっていこうと思います。

今回は、私が企業の分析をしていた時に出てきた謎の言葉「EBITDA」についてです。
初めて見たとき私は「エビトダ」と呼んでおり、恥をかいたことを覚えています。そんな謎の言葉「EBITDA」を解き明かしたいと思います。

・「EBITDA」とは?
まず、読み方は「いーびっとでぃーえー」と呼びます。
このEBITDAは簡単に説明すると、企業の利益を表す一つの方法だとまとめることができます。

具体的には、
EBITDA=当期純利益+税金+支払利息+減価償却費
となります。

なにやら複雑でよくわからない人も多いと思います。
通常、簿記で習うのは、純利益や営業利益といった用語で、EBITDAには馴染が無いはずです。大手の企業分析をしている中で、EBITDAという数字を敢えて掲げている企業があったので、わざわざそう表記しているのには理由があるはずです。


EBITDAのメリット
① 海外企業との比較が容易にでき、海外投資家の目に留まる
EBITDAを構成する要素である税金、支払利息、減価償却費は、国の水準や税制等によって大きく変わってきます。それらの要素を純利益に足してあげることで、国や地域による不平等な部分を解消し、平等な指標で比較することが可能になります。それゆえ、多国籍企業の業績を評価する際、EBITDAを用いることで平等に評価することができます。


② 本業での利益の成長度を正確に測れる
損益計算書における営業外損益が小さい場合、純利益に税金と支払利息を足すと、営業利益になります。

すなわち、
EBITDA=営業利益+減価償却費
と表すことができるようになります。

営業利益は、企業における本業での利益を表しますが、実際には現金の支出を伴わない減価償却が差し引かれた後の利益です。その減価償却費を営業利益にたしてやることによって、設備投資などによる一過性の要因を取り除き、ブレのない本業での利益を見ることができます。税金対策として減価償却対象となる投資をすることも多くあるので、このような場合にもEBITDAにて「純粋な成長度」を掌握できることが出来ます。
設備投資などの減価償却費が大きい製造業などはEBITDAを利用することで、利益を大きく見せ投資家にアピールすることや、正確な本業の成長度を測ることができるため、EBITDAを利用することが多いです。

さて、EBITDAについて見てきましたが、あまり会計のことを知らない人にとっては、EBITDAなんて今後一切使わないだろうと感じると思います。それではこのブログを書いた意味がないので、とりあえず、最低限「いーびっとでぃーえー」と読むということだけ覚えておいていただけたら幸いです。



慶應大学3年 大森