今回は、今話題の「パナマ文書」について書いていきます。
パナマ文書という言葉をニュースで聞いたことはあるけど、詳しくはわからないという方がいると思うので、まずは、パナマ文書について簡単に説明をしていきます。
パナマ文書とは、パナマにある法律事務所から流出した内部情報のことで、その内容は、個人や法人が租税回避のために、税率の低いタックスヘイブンと呼ばれる地域に資産を流出した記録となっています。
そして、どのように租税回避するのかというと、
①タックスヘイブンにペーパーカンパニーを設立する
②ペーパーカンパニーの口座に資産を振り込む
③ペーパーカンパニーを通じて資産を使う
こうすることで、日本での所得税を減少し、法人税も免れることができるのです。
また、タックスヘイブンを利用したマネーロンダリング(不正な資金を口座から口座に動かし、出所や受益者をわからなくする行為)も増加しています。
一見、私たちのような一般市民にとってこのような問題は関係ないように思われますが、実は大きな影響を及ぼしうるのです。
まず、タックスヘイブンにペーパーカンパニーを作るには、莫大な金が必要なので、一部の富裕層しかペーパーカンパニーを作ることができません。そして、富裕層が租税回避をすることで、国家の税収が減り、一般市民により多くの税を課すようになってしまいます。このような流れで、富裕層が得をし、一般市民は損をしてしまうのです。
これらのことを調べ、自分はお金持ちになることよりも大切なことがあるのではないかと感じました。人として守らなければならないことはしっかり守る人間になる。お金持ちになんかならなくていい。そう決意した5分後、かわいい女子が「やっぱりお金が一番いいよね~」と言っていたのを聞いて、「ウンウン、そうだよね、絶対お金持ちになる!」と反応してしまい、自分の意志の弱さを痛感しました・・・。
慶応義塾大学3年 大森