2017年3月27日月曜日

IFRS ~国際会計基準~

こんにちは、ついにインターン一周年を迎えた大森です!
内定も出て気分もラクなので、これからもコダワリにフルコミットしつつ、可愛い彼女を探していきたいと思います。

今回は、前回書いたEBITDAに続いて、謎のアルファベットシリーズ第二弾「IFRS」について書いていきます!

IFRSとは、「国際会計基準」のことを指します。ロンドンにある国際会計基準審議会という民間団体が作成した会計基準であり、EU内の企業ではこの会計基準を用いることが義務付けられています。近年、大企業を中心に日本でもこのIFRSを導入する企業が増えており話題となっていますが、日本の会計基準とどういった点が違うのか、そして、導入にはどういったメリット・デメリットがあるのかという観点から説明していきたいと思います。

■ IFRSと日本基準の違い
1.原則主義
日本基準では会計に関して細かい規定が決められており、その規定通りに処理していく細則主義の方針を取っているのに対し、IFRSでは大まかな原則は決められていますが、細かい規定はなく各企業で独自に決めなければならない原則主義を採用しています。例を挙げると、日本基準では減価償却の耐用年数が細かく規定されているため、その規定通りに処理すればいいのに対し、IFRSでは耐用年数を企業によって独自に決め、その設定根拠を説明する必要があります。

2.貸借対照表重視
IFRSでは、現在の企業が抱えている資産の状態を表す貸借対照表を重視する傾向があります。投資家に対し、将来の利益を生み出すために投下できるような資産に関する情報を開示することで、正しい企業評価をしてもらい投資してもらおうという目的があるため、このような傾向になったと考えられます。対して日本基準では、一定期間内における企業の売上・費用を表す損益計算書を重視しています。

■ IFRS導入のメリット
1.海外展開企業の経営運営に役立つ
海外に子会社が多い大企業などで会計基準を統一することにより、正確な比較・評価が可能になるため、経営方針の決定に役立つことになります。

2.海外での資金調達に役立つ
国際的な会計基準であるIFRSを導入することで、海外の投資家が企業の評価をしやすくなり、投資を受けるチャンスが広がります。また、海外市場での上場も容易になります。

■ IFRSのデメリット
1.適用にかかるコスト
IFRSを導入しようとすると、システムの変更や担当者への指導など必要であるため、ある程度のコストがかかってしまいます。また現在の制度では、日本の会計基準が必須であるため、2種類の財務報告を作成する必要があり、さらにコストがかさみます。

2.企業の負債増加
今まで負債として計上されなかったものが、IFRSでは負債となってしまうことがあるので、負債が増えて表されることがあります。


今日のグローバル化の流れから、これからもIFRSを導入する企業は増えてくると予想されるので、このブログの知識くらいは覚えておいて損はないと思います。
ちなみに、IFRSは「アイファス」や「イファース」と読むことが多いらしいです。某電子タバコと名前が似ているので、「お前、アイファス吸ってるじゃん」みたいな小ボケはやめておきましょう。このブログのように、どんスベリすること間違えなしです・・・

慶應大学3年生 大森