2015年5月13日水曜日

2016年度新卒採用の混乱【社長執筆】

大学4年生の皆さんの就活状況は如何でしょうか?
とりわけ、今年は選考期間のずれ込みがあったため、混乱しているのではないでしょうか。
学生のみならず、企業側も混乱しているのは事実です。
その現象と原因について触れてみます。ただ、就活生に訴えかけたいことは非常に単純ですので、そこだけでも読んで頂けたらと。


■ 現象

現時点で内定を出す企業(大企業(経団連所属企業含む)も)が増えている。
また、当該内定の入社承諾期間が早い段階で設けられている。
(本来であれば、8月以降の選考で10月以降の内定という倫理憲章)


■ 原因

特に2016年度新卒に絡む要因として以下のものがあげられます。
・先延ばししたことにより、外資系や中小企業を中心とした採用期間が長期化し、そこをターゲットに動いた大学生は内定を取り、その周りの大手志望の友人は強い不安を抱く。
・先延ばししたとはいえ、従前の風潮が企業・学校ともに残っているので、その感覚が学生にも伝わり学生も不安
・結局文系の大学4年生は暇なので、4月から説明会をやれば当然人が来て、選考しちゃおうと言う話が企業内で出てくる(周りの企業もやっているので、どの企業もやり始めてしまう。)
・景気も良く、若くて良い新卒を取りたい


■ 就活生に心がけてほしいこと

総じて、このタイミングで後に後悔するような選択をしてほしくないという想いが強いです。2015年度新卒生以前と比較し、先行して内定が出ているボリュームが大となる以上、以下の点が懸念されます。
1.就活はとても大変なので、もうめんどくさいからいいやーと妥協して入社を決めてしまう。(名が知れているからと言う理由が一番危険)
2.本来適性が高かったであろう会社に出会わぬまま入社を決めてしまう。
3.気になる企業があるものの、選考が大分先、また内定が出た企業には今応えなければダメなため、入社を決める。

一概にこれらの判断は難しいです。2と3は加減の問題で判断もつけられると思うのですが、1に関しては、後からこんなはずじゃなかったと後悔し欲しくは無いので、明確な決定軸を自分自身で持った上で判断して下さい。(この判断は難しいとは思いますが、同級生ではなく、先輩や社会人の友人やお父様等に相談してみるのも良いかと思います。)


【おまけ】

新卒の採用活動開始期間に関しては倫理憲章がありますが、そもそもこの倫理って誰がどう決めているのでしょうか?そもそも開始時期の指定があるのは他国も一般的なのでしょうか?分かりますか?
その点は、次回以降誰かしらのブログで触れていきたいと思います。

「そんなこと把握しても内定には何にも意味ないじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、そう思った学生は企画やコンサルやマーケティングの仕事には一切向いてません。そのことをダイレクトに聞かれることは無いかと思いますが、それを理解していることが、話の土台になったりするわけです。


代表取締役社長 大谷内