コンサルタントは必要に応じて事象の整理・展開時にフレームワークを用います。
ご存知のMECEとかPPM分析とかもその一つです。
難しいフレームワークも多々あるのですが、自由な発想の下、気軽にできるものも多数あり、今回はビジネスモデル・キャンバスについて触れてみます。
同フレームワークは、成熟したビジネスの次の展開(サービスの拡張・サービスの転換)を考えるとき等に有用です。
同フレームワークは9つの要素で分類され、それぞれ纏めていく形となりますが、詳しいやり方はgoogle先生で調べてみてください。
- キーパートナー(カギとなる協力者は?)
- キーアクティビティ(貴方ならではの大事な仕事や取り組みは?)
- キーリソース(どんな人で、どんなリソースがあるか?)
- 与える価値(どう役に立ちたいか?どうためになりたいか?)
- 顧客との関係(どう関わり、どう接するか?)
- チャネル(どう知らせるか?)
- 顧客(誰の役に立ちたいか?誰のためになりたいか?)
- コスト(何を費やすか?)
- 報酬(何を手に入れるか?)
さて、ようやく本題に移行しますが、このフレームワークはビジネスのみならず、個人にも有用です。例えば、営業が車を販売しており、キャリアが行き詰ったり悩んだ際に有用です。
やり方は以下の通りです。
まず今の自分で9つの要素を埋めて行き、次のキャリアとして店長を考えたとき、店長としての要素を埋めて行きます。そうすると必然的に、店長になるのに足りないものが何か見えてきます。
店長になる事例で書きましたが、何も店長ではなく、今の自分を分析したうえで、極端な話、すし屋の職人が次のキャリアとして導き出されることもあります。
お気づきの方はお気づきだと思いますが、コーチングのツールの一つともなるわけですし、今の仕事のモチベーションの再発見になったりもします。
さて、そんなキャリア形成のフレームワークですが、大学4年生の宮崎君にもやってみました。
結果、想定はしてましたが、悲惨でした(宮崎君が悪いわけではないです)。
やはり大学生ではキャリアと経験が全く無く、軸となる現在を明確に書けないので、そこから次のなりたい何かを抽出することも出来ませんし、無理やり前提としてなりたいものを定義しても、仕事を知らな過ぎては、埋めようがありません。
というわけで、このフレームワークを大学生に適合させるのは無茶なお話しでした。
将来的には、こだわり流の大学生向けの自己分析フレームワークを作れれば一番よいと考えています。
以上です。
コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
代表取締役社長 大谷内 隆輔